時間外のチャートは別に読む
プレマーケットとアフターマーケットがいつ開くかは時間の問題で、この記事はその時間に描かれるチャートをどう読むかを扱います。時間外のチャートの足は、通常取引の足と形が同じでも重みが違います。通常取引では無数の注文がぶつかってできた価格ですが、時間外では数件の約定だけで足が一本できあがることがあるからです。ですから同じ長さの足でも、時間外では「誰かがこの価格で取引した」程度に受け止め、市場全体の合意とは見ないほうが安全です。
時間外取引のチャートは出来高が薄く、小さな注文でも価格が跳ねます。出来高、基準線、通常取引とのつながりをどの順番で読めばよいかをまとめます。
プレマーケットとアフターマーケットがいつ開くかは時間の問題で、この記事はその時間に描かれるチャートをどう読むかを扱います。時間外のチャートの足は、通常取引の足と形が同じでも重みが違います。通常取引では無数の注文がぶつかってできた価格ですが、時間外では数件の約定だけで足が一本できあがることがあるからです。ですから同じ長さの足でも、時間外では「誰かがこの価格で取引した」程度に受け止め、市場全体の合意とは見ないほうが安全です。
時間外のチャートで最初に見るべきは価格ではなく出来高です。足が長くても出来高がほとんどなければ、大きな意味を持たせるのは難しいでしょう。次の順番で確かめると、過剰に反応することを減らせます。
チャートに表示される価格は、最後に約定した価格です。時間外のように約定がまれな時間帯には、その価格がかなり前のものであることがあり、いま実際に売買できる価格と違う場合があります。買い気配と売り気配の間も通常取引より広いため、チャートの価格だけを見て注文すると、思いと違う価格で約定したり、まったく約定しなかったりします。時間外のチャートを見るときは板も一緒に開いておき、買いと売りの気配がどこにあり、それぞれにどれだけの数量が並んでいるかを合わせて見る習慣が役に立ちます。
時間外の価格を解釈するときは、基準線を決めておくと迷いが減ります。よく使われる基準は次の三つです。
通常取引が始まると取引が一度に集まり、価格が改めて決まります。時間外で上がった価格が寄り付き後も保たれる日もあれば、すぐに打ち消される日もあります。どちらになるかは前もってわからないので、時間外の動きを予告として受け取るより、寄り付き後に実際どうなるかを確かめる基準として使うほうがよいでしょう。たとえば寄り付き後に時間外の高値や安値を超えるか、そのとき出来高が増えるかを見守るといった具合です。通常取引の始値は時間外の最後の価格と違うことがある点も覚えておきましょう。
決算発表や重要な開示が引け後や寄り付き前に出た日は、時間外の取引が比較的活発で、時間外のチャートにもそれだけ情報が含まれます。発表直後に大きく動いた後、経営陣の説明や追加のニュースによって方向がまた変わることもよくあります。反対に、これといったニュースのない日の小さな時間外の動きは、たいてい薄い取引がつくった揺れに近いものです。その日その銘柄にどんな予定があったかを先に知ってからチャートを見ると、解釈がずっと落ち着いたものになります。決算発表の日程は企業が前もって告知することが多いので、気になる銘柄の発表日をカレンダーに書いておけば、時間外のチャートに突然大きな足が現れても慌てずに済みます。
売買シグナルのツールと大型株スキャナーは日足を基準に指標を計算するので、時間外の短い揺れから離れて大きな流れを見るのに向いています。世界の株式市場・為替を一覧するツールでは、いま米国の通常取引が開いているかをすぐに確かめられます。ただし、これらのツールの相場はデータ提供元のもので遅れることがあり、時間外の価格の反映方法が証券会社の画面と違う場合もあるので、実際に注文する前には証券会社の相場と板を確認してください。
この記事は時間外取引のチャートの読み方を説明したもので、投資助言ではありません。時間外取引は価格の変動が大きく、約定しにくいことがあり、取引できる時間や注文方法は証券会社ごとに違い、変わることもあります。実際に取引する前には、利用している証券会社の公式案内を確認してください。投資判断とその結果の責任はご自身にあります。
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